もうすぐ生まれてくる、生まれた
妊娠と出産については最終話。
1月13日月曜日。39週2日。
少し散歩した。
お尻の上の方にカイロを貼っている。
少し眠たい。
お子の成長は思ったよりも早く3200gくらいあるらしい。
甘いもの食べ過ぎちゃったかな。
子宮口もまだ開いていないらしく、もう少し先なのか。
今日も元気に動いている。もう出ておいで〜。
1月18日
出産予定日。
東京に初雪が降る。
予定日になった、ここまで来れて良かった。
妊娠線がかゆい。(37週あたりから出来始めた)
お子が元気ならそれで充分と分かってはいるけど、陣痛の兆候が全然なくてちゃんと産まれてくるのか不安になる。
(日曜の朝方から陣痛(前駆陣痛だったらしい)が来て、病院に電話したけどまだ自宅で様子見るように言われる。陣痛が少し遠のく。早くお産を進めたくて、旅猿で見た広島焼きを食べに行く。日曜の夜中に病院行く。まだかかると言われ、帰る。月曜午前中に外来診察で、入院決定)
1月21日
無事に産まれた。やったーわーい!
夫ありがとう、医学ありがとう、みんなありがとう、神様仏様ご先祖様ありがとう!
出産はもう三日がかりで、全然眠れなかった。
段々強く間隔短くなってきてるけど、陣痛来て、なかなか子宮口開かなくて、バルーン使って、誘発剤オキシトシン使って、結局子宮口4センチ…(毎回の内診がとっても痛かった)
誘発剤で死ぬかと思った、陣痛痛くて、少年野球くらい声出た。そして帝王切開へ…
夫は陣痛に苦しむ私を見て泣いてた、泣いてるところ初めて見る。
オキシトシンを使い始めて、すぐに心折れる。
陣痛の強さと間隔がすごかった。
(のちに助産師さんに陣痛の間隔が変だったとか、お子の頭が吸われるように嵌ってたみたいとか言われた)
回旋異常という診断で、緊急帝王切開で無事に産まれてくる。
泣き声が聞こえる。
とてもかわいい産声…こんなかわいい産声がこの世にあるんだなぁと泣いた。
子宮で薄くなってる部分があったり、腸との癒着があったりで色々処理してくれたらしい。
夫は仕事を調整して、つきっきりで看てくれててありがとう…とても心強かった。
立会い出産して良かった。
自分の子どもがやっぱり一番かわいいなあ…
明日がお子に会えるのが楽しみ、お腹痛いけど。
(帝王切開だとお子はGCUに一日入院で、会えるのは次の日になる)
自然分娩で産みたかったけど、
帝王切開でも無事に産まれてくれれば嬉しい。
入院中の記録。
(帝王切開だと、飲食禁止なので)朝起きたら喉ガラガラだった。
お腹の痛みは落ち着いた、かな? 座薬のおかげ?
家に帰った夫から連絡が来ない、心配。来た、安心。
(疲れてぐっすり寝ていたらしい)
お水が飲めた、嬉しい。
1月24日
おっぱいがカチカチに。
ようやく体を横にして寝られるまでになる。
授乳の練習。搾乳を覚えた。
普段人に会っていないせいか、沢山の人が巡り来る状況に少し疲れ始める。
助産師さんやお医者さんが頻繁に様子を診にくる。
母子同室が始まると一気に加速する。
ミルクだけだったら少しはマシかもしれないけど、母乳習得まで一山ある。
みんなが休めるときに休みなさいと言っていたのはこのことだったんだ。
病院では3時間おきに授乳して、足りない分はミルクでという生活。
夜中はほぼ一人なので不安だった。
1月25日
笑うのには腹筋がいるのだな。わっはっは。
(力を入れると手術跡が痛む)
ひとりの夜は不安。慣れない授乳で体が痛い。乳が痛い。
隣の人が咳をしている。
友だちが来てくれた。うれしかった!
入院中は授乳、搾乳、オムツ、回診などで忙しかった。
うまく母乳が軌道に乗らず、深夜に助産師さんに泣きつく。
(おかげさまで、今は無事に軌道に乗りました)
退院前診察では風疹の予防接種と一年間の避妊と次回帝王切開を勧められる。
そして理想の育児なんて言っていられず、退院へ。北海道から母が手伝いに来てくれた。
退院の日は雨。初めてのタクシー。